TNRMとは
猫と人が、同じ場所で穏やかに暮らすための取り組みです。
野良猫を「排除する」のではなく、
地域で見守りながら共に生きていくための活動です。
野良猫の問題を解決するために、
地域住民やボランティアが行う「地域猫活動」の具体的な手法です。
この活動は、環境省も推奨しており、地域住民、ボランティア、行政が協力して行うことが成功の鍵となります。
不妊・去勢手術をしないままでは、
猫は増え続け、次のような問題が起こります。
・鳴き声・ケンカ・スプレー行為
・糞尿による衛生問題
・病気や事故で命を落とす子猫の増加
TNRMは、これらを減らしながら、
猫の命を守る最も現実的な方法です。
1.捕獲(Trap)
安全な捕獲器を使い、猫に負担をかけずに保護します。
2.不妊・去勢手術(Neuter)
繁殖を止め、ストレスや病気のリスクを減らします。
※手術済みの印として、耳先を少しカット(さくら耳)します。
3.元の場所へ戻す(Return)
猫にとって安心できる縄張りへ戻します。
4.見守り・管理(Management)
・決まった場所での給餌
・清掃
・体調チェック
地域で猫を「放置しない」ことが大切です。
【猫にとって】
・これ以上増えない
・発情やケンカのストレスが減る
・安定した暮らしができる
【地域にとって】
・トラブルが減る
・衛生環境が改善する
・「猫問題」が「地域で支える活動」に変わる
地域猫は、猫が好きな人だけの活動ではありません。
苦手な人・関心のない人も含めて、同じ地域で穏やかに暮らすための仕組みです。
小さな理解と見守りが、人にも猫にもやさしい地域をつくります。